【屋根リフォーム工事にかかる日数は?ー工程と季節ごとのメリット・デメリットを解説】

皆さん、こんにちは。


埼玉県比企郡吉見町で屋根工事を手掛けている吉見スレート工業です。


皆さんは、屋根のリフォーム工事について「どのくらいの日数がかかるのかな?」「自分たちにとって、どの季節が最適なのかな?」と思ったことはないでしょうか。

これらは、実際に私たちにも多くのお客様から寄せらせる質問です。


そこで本日は、『工事の工程と完成までの流れ』『季節ごとのメリットとデメリット』をご紹介いたしますので、それぞれのライフスタイルに合わせた最適なタイミングで工事を依頼する為のご参考になさって下さい。




 はじめに 


屋根は、雨や風、紫外線などの自然環境から私たちを守ってくれる重要な役割を果たしています。日本の多くの住宅は木造で、水分や湿気によって腐朽しやすいという弱点があります。屋根の劣化や雨漏りは、屋根本来の"人を守る"という機能を果たせないだけでなく、木造住宅にとって致命的な欠陥になりかねません。これらの問題をいち早く発見し解決することが大切です。




 屋根リフォームの種類 

屋根リフォーム工事には、大きく分けて「屋根重ね葺き工法(カバー工法)」「葺き替え工法」との2種類があります。



屋根重ね葺き工法(カバー工法)

既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねて施工する方法です。古い屋根材を撤去する必要がないため、撤去費用と撤去材の処理費がかからず比較的低コストで施工できますが、屋根が二重になる分だけ重くなります。建物への負担を軽減するためにガルバリウム鋼板などの軽量な金属屋根材を使用するのが一般的です。



屋根葺き替え工法

葺き替え工法は、既存の屋根材をすべて撤去して新しい屋根材で葺き替える方法です。屋根材とともに、下地である野地板やルーフィングと呼ばれる防水シートも全て新しく取り換えるため、屋根の機能を新築同様によみがえらせることができます。選べる屋根材に制限がないため、『瓦』『スレート(コロニアルなど)』『金属(ガルバリウム鋼板やトタン)』、どの屋根材にも対応ができます。




 屋根リフォーム工事の工程 

屋根リフォーム工事の工程は、大きく分けて以下の8つに分けられます。


1.足場の設置


2.既存屋根の解体・撤去


3.野地板の敷設


4.防水シート(ルーフィング)の敷設


5.屋根材の張り付け


6.役物の取り付け


7.屋根上の点検・清掃


8.足場の解体~完成


※重ね葺き工法(カバー工法)の場合は2.既存屋根の解体はありません




 各工程の作業内容を解説 

1・足場の設置

屋根のリフォーム工事は、当然のことながら屋根の上で行いますので、足場の設置が必要です。

高さが2メートル以上の箇所で作業を行う場合において、作業者が落下する危険があるため、足場を組み立てる等の方法により作業床を設けなければならないという法律が定められています。

稀に、費用を抑えるために足場を設置せずにハシゴだけで作業を行う業者もいますが、大変危険な行為です。



2.既存屋根の解体・撤去

葺き替え工事では、既存屋根を解体・撤去します。

解体するのは「屋根材」「防水シート(ルーフィング)」「棟板金や水切り板金などの役物」です。

この作業中に、屋根材や防水シート(ルーフィング)などに付着している水跡や汚れから、どのように雨水が流れて侵入したのかを考察しながら解体することで、雨漏りの箇所を的確に突き止めます。



3.野地板の敷設

野地板は、垂木の上に貼ることで屋根の構造を支える役割を持ち、また、防水シート(ルーフィング)と屋根材を施工するために敷設する下地材のことです。



4.防水シート(ルーフィング)の敷設

防水シートは、野地板の上に敷かれる下地で、一般的にルーフィングと呼ばれています。

屋根材の隙間からの雨水の侵入を防ぐ、屋根裏や室内への雨漏りを防ぐ、野地板の腐食を防ぐ、屋根の断熱性や遮音性を高めるなどの役割を果たします。



5.屋根材の張り付け

新しい屋根材は、防水シート(ルーフィング)の上から張っていきます。重ね葺き・葺き替えを問わず、また、『瓦』『スレート(コロニアルなど)』『金属(ガルバリウム鋼板やトタン)』など、どの屋根材を使用する際でも、必ず防水シート(ルーフィング)の上から、釘やビスを使用して張り付けます。

継ぎ目や隙間は雨漏りの原因になるため、丁寧に施工することがポイントです。



6.役物の取り付け

屋根材の形状や屋根の構造に合わせて、さまざまな種類の役物が使用されます。

屋根工事において代表的な役物の種類は、唐草板金・ケラバ板金・棟板金・雨押板金・谷板金で、主に雨水の侵入を防ぐ役割をします。

雨水の侵入を防ぐ役割を果たす目的は同じでも、板金職人それぞれの工夫が求められる重要な作業です。



7.屋根上の点検・清掃

屋根材の張り付け作業後、足場を撤去する前に屋根の上の点検や清掃を行います。

施工の確認はもちろん、落下物でお客様にお怪我のないよう、屋根上に切断した欠片や作業に使用した釘などが落ちていないか、工具類の忘れ物がないかなどを、くまなくチェックします。



8.足場の解体~完成

屋根材や役物をすべて取り付け終えたら、足場を撤去し、最後に敷地内の落とし物の点検や清掃を行って工事が完了です。




 屋根リフォーム工事にかかる日数 

屋根のリフォーム工事にかかる日数は、屋根の種類や施工方法によって異なります。また、屋根の形状の複雑さも工期に大きく影響すると言われています。


屋根重ね葺き工事(カバー工法)の場合

お問い合わせを頂いてから、現場調査・見積りまで10日。

足場設置から10日から2週間程度で工事が完了します。


屋根葺き替え工事の場合

お問い合わせを頂いてから、現場調査・見積りまで10日。

足場設置から2週間~20日程度かかるのが一般的です。


見積り後、実際に工事を依頼する際の工事の開始(足場設置)については、施工に関わる業者の数や、それぞれの業者の繁忙期によって異なります。




 屋根リフォーム工事に最適な季節 



春の時期 のメリット

日によって気温差は大きいですが、気候としては工事がしやすい時期なのではないでしょうか。

地域差はありますが、一年のうちで晴れる確率が高いと言われる4月後半から6月の梅雨入り前までは、屋根のリフォーム工事に適した時期といえるでしょう。



春の時期のデメリット

春は、卒業・入学・転勤など、お客様自身がお忙しい時期に差し掛かります。そのため、工事の打ち合わせの日程が合わなかったり、工事自体はご不在でも可能ですが、留守の間に作業者が多く出入りすることをご心配される方もいらっしゃいます。




梅雨時期のメリット

屋根からの雨漏りや雨樋の不具合は、梅雨時期にお客様ご自身が発見されてお問い合わせくを頂くことが多くあります。散水調査でもそれらの箇所を発見することはできますが、雨の吹き付ける方向や雨の強さで変わる水の流れなどを、より自然に近い状態で目視・調査し、適切な工事をすることが重要です。



梅雨時期のデメリット

屋根工事は一般的に、雨が降っている日には行いません。屋根の上は勾配があり、濡れているととても滑りやすくて危険だからです。そのため工事ができない日が多く、その分だけ工期も長引きます。工事の期間をできるだけ短くして欲しいと希望される方には不向きな時期です。




夏の時期のメリット

夏は晴れの日が多く、風も穏やかな季節です。日照時間も長いので、効率の良い作業が可能です。



夏の時期のデメリット

近年では、夏場に突然のゲリラ豪雨があり、作業を中断しなくてはならないケースも増えています。また、屋根工事業者は、夏の暑さで酷使した体を休めるために、比較的長くお盆休暇を取ることが多いといわれいてます。

お子さまの夏休みやお盆期間中の人が集まる際に、足場がかかったままでは危険とお考えになる方は、この時期は避けたほうが良いかもしれません。




秋の時期のメリット

秋は、気候が過ごしやすいため作業効率が高くなります。また、屋根は、夏の暑さと湿度で劣化が進みやすいので、秋のうちに一度、総点検するのがオススメです。



秋の時期のデメリット

やはり、秋といえば台風の季節です。強い雨や風により、作業が出来ずに工期が長引いたり、足場が倒壊する恐れ、すでに屋根の上に用意した新しい屋根材が飛ばされるなどの心配があります。台風の進路や影響によっては、屋根のリフォーム工事の計画を見直す必要もあるため、台風シーズンは避けたほうが良いとされています。




冬の時期のメリット

1年のうちで最も雨が降らいないとされる11月3日前後は、降水量が少なく比較的晴れの日が多いので、台風による影響が無かったかどうかを、雪が降る前に確認する良い機会です。

屋根のズレや隙間の有無、台風の強風による飛散物が屋根や雨樋を破損させていないかなどを確認しましょう。

東北・北海道などの降雪地域を除いて、10月下旬から2月上旬にかけても晴れる割合が高いとされており、屋根のリフォーム工事に適した時期といえるでしょう。



冬の時期のデメリット

冬の中でも12月から2月にかけては、気温が非常に低いため、屋根工事に使用するコーキングと呼ばれる目地剤の乾きに夏の2倍の時間がかかります。コーキングは、修理箇所や屋根材の隙間を埋めるために使用するので、天候や気温が硬化に大きく影響します。

また、クリスマスや年末年始の外出など行事が多い時期でもあるため、防犯上の理由から、家を留守にする際に足場がかかった状態のままでは困るとお考えの方は避けたほうが良い季節です。

さらに、年内に気になる箇所を修理したいとお考になる方からの駆け込み依頼も多い傾向にあります、




 まとめ 

屋根リフォーム工事は、基本的には季節を問わず施工できます。

しかし、それぞれの季節で作業の効率性や天候の影響による工期が異なり、また屋根工事業者それぞれの繁忙期も地域によって異なります。


ご自身の計画通りに工事を行いたい場合は、季節ごとのメリットとデメリットを考慮した上で、お客様のライフスタイルに合わせて、余裕を持った工事計画を立てましょう。


屋根リフォーム工事のご相談とご依頼は、吉見スレート工業までお気軽にお問い合わせください。


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